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かぶせ茶

煎茶

かぶせ茶とは、新芽の収穫前にお茶の樹を幕で覆い日光を遮って栽培した茶葉で作ったお茶のことです。

広義では「煎茶」に属し、茶葉を収穫した後の工場での製造方法は煎茶と同じです。
中森製茶の場合は、茶葉を収穫する14日前から寒冷紗(写真のナイロン製の黒い幕)で茶畑を覆います。
こうして光を制限することで、緑色の濃い、旨みと甘みたっぷりのお茶が出来上がります。

「特選」と「極上煎茶」の違いは、被覆の度合いです。

極上煎茶は1枚の寒冷紗を14日間かけますが、特選は1枚目の寒冷紗をかけた7日後にさらにもう1枚の寒冷紗をかけ、2重の幕で覆います。
この二重被覆栽培は三重県内でも珍しく、まるで「玉露」のような濃厚な旨みが楽しめるお茶になります。
2商品

● まるで玉露!? “だし”のような旨みを楽しめるかぶせ茶

被覆栽培 中森製茶の「かぶせ茶」は新茶を収穫する2週間前から茶畑を黒い幕で覆って遮光します。こうして光を制限することで、茶葉の緑色が濃くなり、柔らかい新芽で上質なお茶を作ることができます。また、お茶のうま味の成分であるテアニンは、葉の中で光の影響を受けるとカテキンに変化しますが、遮光することによってこの変化が抑えられるので、旨みが多く渋みが少なくなります。玉露のような独特な香り(かぶせ香)があるのも特徴です。


被覆するとこんなに違う!?茶畑の色

被覆栽培写真の中央の畝間をはさんで右側が被覆栽培をした畑、左側が被覆栽培をしていない露地の畑です。
明らかに右側の畑の方がお茶の芽の緑色が濃くなっているのが分かります。

どちらも収穫目前、左側が特上煎茶、右側が極上煎茶になります。

覆いをしているのにお茶の葉の色が濃くなるってちょっと不思議じゃないですか?お日様をたっぷり浴びた方が色が濃くなりそうなイメージ・・・これ、実は、被覆栽培で作られるお茶は少ない光を効率的に吸収しようとするために、葉緑素であるクロロフィルを大量に生成してこのような濃い色になるんですよ!


被覆栽培遠くから茶畑を見てもその違いは一目瞭然!
画面奥の方の黄緑色の茶畑は露地栽培、手前の濃い緑色の茶畑が被覆栽培です。
寒冷紗をはがしてすぐに茶刈機で収穫します。(写真左の赤い機械が茶刈機です。茶畑をまたぐかたちで進み、機械の下にある刃でお茶の芽を刈り取っていきます。)